昨日「ドラッカー2020年の日本人への預言」出版記念講演会に参加しました。
ドラッカーの愛弟子で著者の田中弥生氏は90分のレジュメを用意。講演というより講義形式で大学の聴講生のようでワクワク♪ 大変勉強になりました。
予言ではなく預言です。マネジメント論や非営利組織の経営などで知られているドラッカーは日本人に何が言いたかったか…
講義はドラッカーの生い立ちから始まります。オーストリアのユダヤ系家庭に生まれる。父は官僚(後に大学教授)母はオーストリアで最初に医学を学んだ女性。しかしドラッカーは大学進学を嫌い(両親は授業料を払い在籍)ハンブルグの輸出会社で書記見習いや編集の仕事を選びました。とはいえ、ほぼ独学で21歳、法学博士号取得。ヒトラーが政権を掌握した頃、24歳のドラッカーはフランクフルト大学の講師になりドイツの市民権を得る。
当時は大学の講師という肩書きで市民権を得られたそうです。
その後、ドイツから英国へそして米国に渡りました。
30歳の時、最初の本格的な著書でナチスの批判的分析をした「経済人の終わり」を出版。
33歳、ナチスが敗戦し第2次世界大戦が終ることを前提に未来の社会を描いた「産業人の未来」を出版。その後「会社という概念」「現代の経営」「断絶の時代」~「人間変革機関」(市民性創造)へと続きます。
日本の文化、江戸時代の寺子屋や俳句・陶器などにも精通していたそうです。
ドラッカーが日本人に本当に伝えたかったことは、
「一人ひとりが位置と役割をもつ自由社会」終身変わらないドラッカーの思想の原点です。
選択できる自由、選択できるポジション。
ナチスの分析から、人類が再び専制に陥らないために模索してたどりついた社会の統治論。
人間は不完全なもので、絶対や完璧はありえないという考え方が根底にあります。
これからじっくり楽しく読ませていただきます。
『ドラッカー2020年の日本人への「預言』田中弥生著 集英社発行 1400円(税別)
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